CCC認証品目リスト内CCC認証証書取得製品監督抜取検査に関する作業規範
1 目的CCC認証品目リスト内証書取得製品の監督抜取検査に対する指導を強化し、CCC認証品目リスト内CCC認証証書取得(http://www.ccc-service.com/jp/ccc_application.asp)製品の監督抜取検査作業(以下「CCC認証監督抜取検査」と略す)を規範し、CCC認証の有効性の向上を促進するため、本作業規範を制定する。 2 適用範囲 本作業規範は中国国家認証認可監督管理委員会が国内及び輸入した強制性認証取得製品に対するサンプリング、検査、及び抜取検査の結果に対し、法律に基づいて通達及び処置する活動に適用する。 3 職務責任 中国国家認証認可監督管理委員会がCCC認証の監督抜取検査作業を一元的に管理、調整し、CCC認証監督抜取検査の計画及び任務を下達する。 CCC認証監督抜取検査任務を担当する省、自治区、直轄市の品質技術監督局及び直属出入国検査検疫機関(以下「省レベル品質検査部門」と略す)はそれぞれ「製品品質国家監督抜取検査管理方法」、「輸出入商品抜取検査管理方法」などの関連規定を参照して、CCC認証監督抜取検査作業の実施を統制する。 強制性製品認証指定実験室(以下「指定実験室」と略す)は、CCC認証監督抜取検査の検査測定作業を担当する。強制性製品認証指定認証機関(以下、指定認証機関と略す)は被抜取検査製品に関連する認証情報の提供を担当する。 3.1 サンプルの入手及び作業費用 CCC認証監督抜取検査は生産分野、流通分野及び税関購入の方法で認証取得製品のサンプルを入手する。購入したサンプルの数量は検査の合理的需要を超えてはならない。監督抜取検査経費は中国国家認証認可監督管理委員会が特別経費を用意し、被抜取検査企業から徴収しない。 4 抜取検査計画及び抜取検査方案 4.1 抜取検査計画の制定 中国国家認証認可監督管理委員会認証部門は各方面の情報及び関連方面の作業の需要、提案を収集して、分類管理、重点監督の原則に基づき、CCC認証監督抜取検査年度計画を起草して制定し、委員会の担当者に報告し、許可を得てから下達する。 4.2 抜取検査方案の内容 CCC認証監督抜取検査任務を担当する省レベル品質検査部門は中国国家認証認可監督管理委員会が下達したCCC認証監督抜取検査計画及び任務に基づき、具体的な実施方案を制定する。 実施方案には以下の内容を含めなければならない。 (1) 抜取検査の原則及び要求。抜取検査を行なう製品の認証取得状況、分野分布、企業規模分布、サンプル入手方法、製品抜取検査の原則などを含む。 (2) 検査根拠。検査は関連法律法規、強制性製品認証実施規則及び製品基準を根拠とする。 (3) サンプリング。サンプルの分野、サンプル確認要求、サンプルの数、予備サンプル、シールドサンプルの要求を説明する。 (4) 検査 ① 検査根拠。強制性製品認証実施細則及び基準規定。 ② 検査項目。認証と関連する安全性に影響のある項目を検査項目とする。 (5) 判定規則。強制性製品認証実施規則、基準、証書取得製品型式試験報告及び関連の確認書類に基づき、抜取検査製品の判定原則を確定する。 (6) 検査手順。検査報告、品質安全分析報告、検査時間要求などを含む。 (7) 再検査手順 (8) サンプル管理及び検査済みサンプルの処理。 (9) 不合格製品の後処理。 (10)抜取検査経費の予算。抜取検査経費の予算は非営利を原則に立て、主にサンプル購入費用、サンプル運送費用、検査費用及び検査作業中に発生する関連費用などを含む。当特別経費を他用してはならない。 4.3 CCC認証監督抜取検査任務を担当する省レベル品質検査部門が具体的な実施方案を制定し、中国国家認証認可監督管理委員会認証部に報告し、中国国家認証認可監督管理委員会の許可を得から実施する。 5 サンプリング 5.1 サンプリング要求 CCC認証監督サンプリング作業は省レベル品質検査部門がその実施を統制する。抜取検査サンプルを購入する際、少なくとも2名以上(2名を含む)スタッフが立ち合わなければならない。 サンプリングをする前に、サンプリングスタッフは有効な証明書(法律執行証明書、職務証明書)及び今回の監督抜取検査任務書を提示し、被抜取検査企業に対し、CCC認証監督抜取検査の性質、サンプリング方法、検査根拠、判定規則などを説明してから、サンプリングを行う。 5.2 サンプリング サンプリングは市場、企業専売店の市販製品からの購入を第一選択肢とする。必要な時、企業の完成品倉庫または輸入業者倉庫から抜取ることも可能。サンプルは代表的なものが好ましい。抜取ったサンプルは、企業の検査に合格し、かつ強制性製品認証マークがついている証書取得製品でなければならない。抜取ったサンプルが証書取得製品であることを保証するために、必要に応じ、強制性製品認証機関に確認を依頼する。 5.3 サンプリングスタッフは、サンプルを封じる際、サンプルの真実性を保証するために、開封防止措置を取らなければならない。 5.4 サンプリング作業終了後、サンプリングスタッフはサンプリングリストに記入する。企業が特別陳述を要する場合、備考欄に説明を加える。 5.5 サンプリングリストに、サンプリングスタッフと被抜取検査企業の関連者がサインし、かつ被抜取検査企業の社印を押さなければならない。 生産企業、輸入税関及び輸入業者倉庫でサンプリングした場合、サンプリングリストは一式3部、それぞれ指定実験室、被抜取検査企業、省レベル品質検査部門が保存する。 市場でサンプリングした場合、サンプリングリストは一式4部、それぞれ指定実験室、被抜取検査企業、生産企業、省レベル品質検査部門が保存する。 5.6 流通分野でサンプリングした場合、サンプリングスタッフは当該製品の生産企業にタイムリーに確認を取らなければならない。 5.7 抜取ったサンプルはCCC認証監督抜取検査結果が発表された後も、引き続き指定実験室が3カ月間保存する。期限過ぎてから、まとめて登録し、ファイルを作成する。サンプルの処理は省レベル品質検査部門が担当する。 6 検査 6.1 検査管理手順 指定実験室はサンプルの受取、入庫、出庫、検査、保存及び処理に関連する手順を制定し、かつ手順通り厳格に執行しなければならない。 6.2 サンプル検査記録 受け取ったサンプルについて、専門スタッフがサンプルの外観、状態、封印シールの破損の有無、及びその他検査結果または総合判定に影響を及ぼす状況を検査、記録し、かつサンプルとサンプリングリストの記録が一致するかどうかを確認する。 6.3 検査内容 指定実験室は実施方案の要求に基づいてサンプルに対し検査を行い、かつ認証製品の一致性を検査し、被抜取検査サンプルが当該製品の型式試験報告及び関連の確認書類の要求に符合するかどうかを検査し、必要に応じ、指定認証機関に確認を依頼する。 6.4 検査報告を作成 検査終了後、指定実験室はCCC認証監督抜取検査の計画に基づいてタイムリーに検査報告を作成しなければならない。検査データは公正、正確であり、結論は明確でなければならない。検査の原記録は規範的で、完全に揃っており、追跡可能性を有しなければならない。 生産企業、輸入税関及び輸入業者倉庫内でサンプリングした場合、検査報告は一式3部プリントアウトする。1部はCCC認証監督抜取検査任務を担当した指定実験室が保存し、1部は省レベル品質検査部門が保存し、1部は被抜取検査企業に郵送される。 市場でサンプリングした場合、生産企業が確認されれば、検査報告を一式4部プリントアウトする。1部はCCC認証監督抜取検査任務を担当した指定実験室が保存し、1部は省レベル品質検査部門が保存し、残りの2部はそれぞれ被抜取検査企業と生産企業に郵送される。 7 検査結果に対する異議の処理及び集計 7.1 異議処理の要求 被抜取検査企業またはサンプルを確認された生産企業が検査結果に異議がある場合、検査報告を受取ってから15日以内に、監督抜取検査を実施した省レベル品質検査部門に書面報告を提出しなければならない。期間をすぎても異議に関する書面報告を提出しなかった場合、検査結果を認めたことと見做す。 省レベル品質検査部門が企業の書面報告を受け取った後、審査し、再検査が必要と判断した場合、CCC認証監督抜取検査実施方案に基づいて元のサンプルでの再検査を手配し、必要に応じ、予備サンプルを使うこともある。 7.2 再検査 再検査は原則として元の指定実験室より行われる。再検査結果と元の検査報告が一致した場合、元の検査結果を維持し、再検査費用は被抜取検査企業が負担する。再検査結果と元の検査結果が一致しなかった場合、指定実験室が検査報告を訂正し、再検査費用は指定実験室が負担する。 7.3 異議に対する再検査結果の集計及び報告 指定実験室が抜取検査を終了した後、タイムリーに検査結果をまとめ、かつ製品の品質安全分析を行い、書面報告を作成して省レベル品質検査部門に報告しなければならない。 8 CCC認証監督抜取検査結果の処理 8.1 CCC認証監督抜取検査の結果は、中国国家認証認可監督管理委員会と総局が共同で発表し、関連情報を通達する。 8.2 CCC認証監督抜取検査結果が指定認証機関及び指定実験室の責任に関連するとき、省レベル品質検査部門はタイムリーに中国国家認証認可監督管理委員会に報告して処理を仰がなければならない。 8.3 省レベル品質検査部門は不合格製品及びその生産企業リストをタイムリーに関連の指定認証機関に通達しなければならない。指定認証機関は関連の認証要求に基づいてタイムリーに認証証書の調査、一時停止、または取り消しを行い、かつ省レベル品質検査部門に報告する。 8.4 CCC認証監督抜取検査不合格製品の後処理は省レベル品質検査部門が担当する。管轄外生産企業の場合、生産企業所在地の省レベル品質検査部門に伝達する。 8.5 指定認証機関及び省レベル品質検査部門はCCC認証監督抜取検査不合格製品の生産企業に対し、その改善、徹底の実施状況に対する監督を強化しなければならない。 9 CCC認証監督抜取検査作業要求 9.1 監督抜取検査作業終了後、省レベル品質検査部門は「CCC認証監督抜取検査作業報告」及び「特別経費使用状況業績評価作業報告」を中国国家認証認可監督管理委員会に報告しなければならない。 9.2 CCC認証監督抜取検査に参加した省レベル品質検査部門、指定実験室及びスタッフは、被抜取検査企業の製品及び企業リストに対し、秘密を厳守し、抜取検査結果の情報および関連資料を許可なく外部に漏らしてはならない。 9.3 指定認証機関は省レベル品質検査部門、指定実験室のCCC認証監督抜取検査作業、被抜取検査製品の認証一致性の確認作業に積極的協力しなければならない。 9.4 指定実験室はCCC認証監督抜取検査結果を利用して有償活動に参加してはならない。 10 CCC認証監督抜取検査作業根拠 CCC認証品目リスト内証書取得製品に対する監督抜取検査作業の実施根拠に関して以下の法規がある。 (1) 「中華人民共和国製品品質法」(中華人民共和国主席令第33号、2000年7月8日公布、2000年9月1日より施行)。 (2) 「中華人民共和国輸出入商品検査法」(中華人民共和国主席令第67号、2002年4月28日公布、2002年10月1日より施行)。 (3) 「中華人民共和国認証認可条例」(国務院令第390号、2003年9月3日公布、2003年11月1日より施行)。 (4) 「強制性製品認証管理規定」(中国国家品質検査総局2001年第5号令)。 (5) 「国家認証認可監督管理委員会認証認可特別監督検査管理規定」(中国認証認可法[2005]47号)。 |
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